本は大切に~本の修理~
県立図書館(本館及び紀南図書館)では、年間約53万冊の本が貸し出されます。日頃、利用者の方々には本を大切に扱っていただいていますが、残念ながら傷んだ状態で返ってくることがあります。今回は、日々奮闘している本の修理についてご紹介します。
まず、左の写真は、破れている絵本です。時々、セロハンテープで修理してから返却してくださる方がいらっしゃいます。お気持ちは大変ありがたいのですが、セロハンテープは変質・変色して本を傷めてしまいます。図書館では、丁寧にはがしてから、専用のテープで修理しなおしています。
右の写真は、ペットがかじったのでしょうか。こうなると、修復が困難で利用者の方々に貸出できなくなってしまいます。
県立図書館では、年間で1500冊以上の本の修理を1冊1冊手作業で行っています。破れ、汚れ、落丁、落書きなど、本の傷みは様々ですが、一人でも多くの方々に末永く利用していただくことを心がけながら、修理に当たっています。
皆様の図書館を気持ちよくご利用いただくために、今後とも本を大切に扱っていただきますよう、よろしくお願いいたします。